頭と心を使う授業
3年生の道徳の授業では「缶コーヒー」という読み物資料を通して、次世代のにない手として「よりよい社会をつくっていくために心がけなければいけないことは,どのようなことなのか」を考えました。
資料の物語に登場する主人公が電車内で隣席に座った会社員さんの少し傍迷惑かな?ともとれる言動に対し、「どのように考えたか」「自分に何ができたのか」「会社員さんの心情はどうだったんだろう」などについて、自我関与する対象の相手を次々と置き換えながら考えを深めていきました。
授業の終末では、主発問となる「心がけていきたいことは」の問いに対し「相手に迷惑にならない行動をとれるようにしよう。」「相手の気持ちを推し量れるようにしよう。」「丁寧に相手に気持ちを伝えよう」「誰に対しても配慮できるように。」など、登場人物の判断や心情を自分との関わりにおいて考えられた発言が多数あげられました。なかには「全部相手のせいにするのでなく、全部自分のせいにするのでもなく、時と場合によって判断していく必要がある。」という、「最適」でみんなが「納得」できる答えを探していこうという発言もみられました。
資料と向き合い、他の人の意見をしっかり聴き、今の自分に置き換えて考え、自分のこれからの生活(生き方)に生かしていこうとする様子からは、道徳の授業は頭と心を使い、みんなで創っていく授業なのだと感じます。
そしてまた、3年生になると、ほんとに多面的・多角的な視点で考えを深めることができるようになるのだなぁと感心しました。
追伸
教室うしろの棚に目をやると、かつて「折り鶴のようで折り鶴でないもの」があったところに、新たに進化した折り紙がありました。
時が進むにつれて心の成長とともに考えが深まる様に、まったり過ごす時間の中で磨かれた腕も、時の進みとともに深まっていくのだなぁと感じさせられる今日この頃です。